全能者である神

皆様、お久しぶりです。久々の更新です。HPも、これだけ放置すると、見捨てられるかも知れませんね(笑)。

 

 さて、セブンスデー・アドベンチスト教団では、年4回『今日の光』という冊子を出版しています。 これは、主として、信徒や関心がある方々の、日々の瞑想(デボーション)のためです。

 今年は、ジョン・ポーリーン博士(現在、米国カリフォルニア州のロマリンダ大学神学部教授)による「パトモスからの福音」(The Gospel from Patmos)を山地明名誉牧師が抄訳されたメッセージが、毎期(今回は、7-9月)提供されています。新約聖書の「ヨハネの黙示録」を聖句を引用して、わかりやすく解説されています。

 

 今朝(9月19日)のメッセージが素晴らしかったので、皆様にもお分かちしたいな、と思いました。タイトルは、「全能者である神」です。

 

全能者である神

「彼らは、神の僕モーセの歌と小羊の歌とをうたった。『全能者である神、主よ、あなたの業は偉大で、驚くべきもの。諸国の民の王よ、あなたの道は正しく、また、真実なもの』」(黙示録15:3)

 

 黙示録は神を「全能者」として描いています。もしわたしたちが神の求めておられる場に身を置くなら、わたしたちの小さな力を用いて、神は大きなことをなさいます1900年頃フィラデルフィアで起こった驚くべき出来事は、このことを実証しています。

 少女が泣きじゃくりながら、小さな教会の外に立っていました。「教会が人でいっぱいなので、わたしは日曜学校に行けません」と、彼女は通りかかった牧師に言いました。すり切れた洋服を着て、髪ももじゃもじゃの外見から、彼女が教会に入れない本当の理由を想像した牧師は、少女の手を取って日曜学校に連れて行きました。

 それから2年後に、その子は死にました。両親は娘によくしてくれた牧師に、娘の最後の見送りを頼みました。彼女の小さな遺体を動かしたとき、家族は赤い小さな財布を見つけました。財布の中には57セントと、「これは、もっと多くの子どもが日曜学校に行けるように、もっと大きな教会を建てる助けにしてください」とこの子が書いた紙切れが入っていました。

 2年間、彼女はこの愛の献金を蓄えていたのでした。牧師はこの紙切れと赤い財布を手にして、講壇でこの少女の愛と献身の証しをしました。

 この証しが新聞に載りました。富豪の不動産業者がそれを読み、高価な土地をわずか57セントでこの小さな教会に売ったのでした。教会員も多くの献金をささげ、5年後には少女の献金が当時としては巨額の25万ドルまで増えたのでした。

 今日フィラデルフィア市には、3,300人を収容できるテンプル・バプテスト教会とテンプル大学が建っています。これは、全能者が人の愛のささげもの(57セント)を用いて何がおできになるかを示す実話です。